「京の台所」と呼ばれている錦市場は、なんと400年以上の歴史がある商店街です。ここでは鮮魚や加工食品の他、京料理や他では購入できない珍しい食材なども販売されています。イートインスペースでゆっくり食べられるので、着物でも訪れやすい場所です。

本記事では、京都の錦市場でおすすめの食べ歩きグルメとスイーツを紹介します。お店で食べられるものはもちろん、お土産に持ち帰りたいものまでさまざまなメニューがあります。着物で京都にお出かけする際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

京都・錦市場の食べ歩きポイント

せっかく京都の台所、錦市場に来たのに「楽しみにしていたお店が休みだった」「ルールを知らずに行動して恥ずかしい思いをしてしまった」ということがあると、思うように楽しめません。悔いなく京都の食べ歩きを満喫するためにも、まずは食べ歩きのポイントを知っておくことが大切です。ここからは、錦市場で食べ歩きする際のポイントを2つ紹介します。

事前に時間をチェックしておこう

錦市場にあるお店の定休日や営業時間は、全店統一ではありません。店舗によって異なるため、行きたいお店の営業時間は事前にホームページなどでチェックしておきましょう。

営業時間は10時〜18時のお店が多いですが、お昼時は特に人で賑わいやすく活気のある時間です。ゆっくり過ごしたいのであれば、少し時間をずらして落ち着いている時間帯に行くとよいでしょう。

歩きながら食べるのはNG！　イートインスペースを使おう

錦市場では、歩きながら食べることを禁止しています。買ったものをその場で食べる場合は、各店舗に設置されたイートインスペースがありますので、こちらを利用しましょう。

店頭に並んでいるものをその場で調理してもらえるお店もあれば、串は1本、揚げ物は1個から購入できるお店もあります。また錦市場内で購入したものを持ち込んで食べられるスペースを設けているお店も。それぞれのお店のルールに従って、錦市場グルメを楽しみましょう。その他、テイクアウトで持ち帰ってご自宅や宿泊先のホテルなどで食べるのも一つの楽しみ方です。

京都の錦市場でおすすめの食べ歩きグルメ＆スイーツ7選

錦市場は約390メートルに渡る長い市場で、2023年3月時点でお店は120軒以上あります。さまざまなお店や商品が見られるのはとても魅力的ですが、その一方で「どこに立ち寄ればいいか」と悩んでしまう方も多いです。

ここからは、錦市場でおすすめの食べ歩きグルメやスイーツを7つピックアップして紹介します。錦市場には「一度は食べてみたい人気の品」が数多くあるため、気になったお店にぜひ足を運んでみてください。

※本記事の「食べ歩き」とは、さまざまなグルメやスイーツを食べてまわることを意味しています。前述した「歩きながら食べる」ことはやめましょう。

 
●お肉屋さんのほくほくのコロッケ「京のお肉処 弘 錦店」

「京のお肉処 弘」は、千本三条でお肉の名店として親しまれているお店です。錦店では1階で精肉販売を行い、2階で食事の提供を行っています。

弘特製コロッケやメンチカツなどのお惣菜はもちろん、店頭で選んだお肉を焼いてもらって食べることもできます。ボリュームのあるお食事をしたい方に、ぴったりのお店です。

 
●名物のたこたまご「櫂 KAI」

「櫂 KAI」は、ご飯のお供やお酒の肴にぴったりの珍味やふりかけが人気のお店です。店頭はカウンターのような造りになっており、たくさんの商品が並んでいます。「ごまかつお」「ごまわさび」など、ごまを使ったふりかけは、開店当初から愛され続けている商品の一つです。特に人気の商品は、飯蛸の頭にうずらの卵が入っているたこたまご。柔らかく、甘めの醤油ベースの味付けでお箸が進む一品です。

店頭にある商品は、すべて試食できます。気になる商品を見つけたら、お試ししてから購入できます。

 
●ワンコインで楽しめる鱧（はも）の天ぷら「錦 魚力」

「錦 魚力」は焼き魚を中心に提供する、大正8年から続く歴史のあるお店です。店内には焼き魚の香りが漂い、食欲をそそります。このお店の名物は、鱧（はも）のカツと天ぷら。瀬戸内海産のものを仕入れており、一年中食べることができます。

その他にも鱧素麺や鱧煮麺、いか焼きなど、さまざまなメニューが用意されています。店内のイートインスペースを利用し、是非できたてをその場で味わってみてください。

 
●インパクト大の大鶏排（ダージーパイ）「鳥清」

「鳥清」は、鶏肉専門店として100年以上続くお店です。鶏肉や合鴨は朝引きにこだわり、お肉の鮮度が落ちないよう仕入れや解体、加工に工夫を凝らしています。

精肉をメインに販売していますが、焼き鳥や唐揚げなどのお惣菜も豊富に販売しています。特に目を引くのが、台湾の屋台グルメとしても知られる大鶏排（ダージーパイ）や鶏チャーシュー棒。大鶏排は手のひらと同じくらいのサイズで、味もボリュームも大満足の一品。鶏チャーシュー棒はじっくりと時間をかけて仕上げられた鳥清名物です。

 
●抹茶好きにはたまらない宇治抹茶スイーツ「錦一葉」

抹茶が好きな方に是非立ち寄っていただきたいのが、茶寮「錦一葉」。上質な宇治抹茶を使用したスイーツが、手軽に味わえるお店です。

坪庭のある茶寮では、お抹茶やパフェ、ソフトクリームなどの抹茶スイーツが食べられます。また店頭では、宇治抹茶のポップコーン、団子や果物に抹茶ソースをかけたフォンデュ団子などを購入できます。ほろ苦く上品な味の抹茶スイーツを、ぜひご堪能ください。

 
●ヘルシーな豆乳ドーナツ「こんなもんじゃ」

「京とうふ藤野」の直営店である「こんなもんじゃ」は、豆乳スイーツが有名なお店です。国産大豆を使用し、こだわりのある商品作りに力を入れており、スイーツ以外にも湯葉やお豆腐を販売しています。

特に豆乳ドーナツは、外はカリっと中はふんわりとしており、日によっては1日約1万個を製造する人気の商品です。
 
●目で見て楽しいスイーツ「幸福堂 錦店」

「幸福堂 錦店」は、四季折々の和菓子が楽しめる老舗です。店頭には約10種類の和菓子が並んでおり、目で見て楽しい和スイーツがたくさん用意されています。

上生菓子は一つひとつ職人が手作りしており、まさに芸術品。桜や紅葉など季節感あふれるデザインはもちろん、ハロウィンやクリスマスなど行事に合わせた限定デザインも人気です。

春はよもぎ餅、夏は水菓子、秋は栗を使った商品と、店頭に並ぶ商品は季節により次々に変わります。訪れた季節ならではの和スイーツを、ぜひお楽しみください。

まとめ

本記事では、京都の錦市場を思う存分楽しむために知っておくべきポイントや、特におすすめのグルメ＆スイーツを7つご紹介しました。前もって行きたいお店の情報を押さえておくと、スムーズにお店巡りができるようになります。錦市場でグルメを楽しむ際は、行きたいお店のルールをチェックしてから足を運んでください。また着物を着て錦市場を散策するのも、京都の賑わいと風情をより感じられるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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