日本を代表する観光地である古都・京都は、数多くの有名な寺社仏閣や伝統的な歴史・文化を感じられる街並みなど魅力が満載の街です。京都観光の中でも、一度は体験してみたい、「人力車」。

人力車は明治～大正時代に移動の手段として広く使われていましたが、現在では京都観光の足として注目されています。現在の人力車は単なる移動手段にとどまらず、俥夫さんとのコミュニケーションを楽しみながら充実した観光ができる方法です。

そこで今回は、京都で人力車に乗れる場所と各スポットの見どころ、人力車を楽しむポイントをご紹介します。

 

人力車の魅力3選

目線が変わる

まず一つ目にあげられるのは、歩いているときとは異なる角度・高さから観光できることです。
普段歩き慣れている通りでも、高さや角度が違うだけでとても新鮮に感じられるもの。

何度も訪れている観光スポットでも、人力車で訪れるとまた違った美しさを感じることができます。

 

乗り心地の良さ

人力車はバスや電車とは違う乗り心地と、通りを抜ける風を全身で感じることができます。
普段とは違うゆったりとした気分で京都観光をすることができるでしょう。

 

俥夫さんの観光案内

俥夫さんによる京都観光の説明は、とても興味深く、ガイドブックにも載らないような情報を、お客様の興味に合わせてお話ししてくれます。

 

京都で人力車に乗れる場所は？

たくさんの観光地がある京都では、人力車に乗って観光できるスポットがあります。そこでまずは京都のどこで人力車に乗れるのか、エリア別にご紹介します。

 

嵐山エリア

京都観光で人力車に乗れるエリアとしてまず挙げられるのが、京都最大の観光スポット嵐山エリアです。嵐山には嵯峨野と嵐山を隔てて流れる桂川に架かる橋「渡月橋」があることで知られ、桜や紅葉の時期は非常に美しい景色も楽しめます。

 

嵐山エリアの観光名所

嵐山エリアの観光名所といえば、桂川にかかる渡月橋です。嵐山エリアでの人力車のコースは渡月橋の北側からスタートするのが定番で、人力車のコースでもまず外すことはないスポットといえるでしょう。

 

嵐山の定番スポットの中でも竹林の小径は、京都でも指折りの代表的な観光地です。多くの観光客がごった返しているのを横目に、徒歩や自転車では入ることのできない人力車専用の小径も存在します。

渡月橋から竹林や野宮神社、桂川沿いを走るコース、または二尊院や落柿舎などの見どころを人力車で回るのがおすすめです。

一口に嵐山といっても意外と距離がありますので、時間に余裕があるのなら、定番の人力車のコースにも含まれている前述の野宮神社や落柿舎などから、さらに足を伸ばしてみてください。竹林を抜けた先の嵯峨野エリアも、絶景が楽しめるスポットとして人気です。

 

清水寺・祇園エリア

清水寺・祇園エリアは、銀閣寺や八坂神社などの有名な寺社仏閣、舞妓さんと会える祇園花街など、京都の歴史を感じられるスポットがたくさんあるエリアです。人力車に乗れば、はんなりと京都らしい街並みを満喫できます。

 

清水寺・祇園エリアの観光名所

清水寺・祇園エリアの観光名所といえば、やはり清水寺でしょう。人力車で回るなら八坂神社から八坂の塔、建仁寺を経由して、京都らしい雰囲気の石畳が敷かれたねねの道、そして一念坂へ向かうコースを利用すると、観光名所をまんべんなく回れます。

春に行くなら、桜の名所である円山公園へも立ち寄ってみるのもおすすめです。時間をかけて人力車で回るなら、祇園花街や知恩院などにも立ち寄ってみましょう。

 

銀閣寺周辺の観光名所

銀閣寺周辺は白沙村荘（はくさそんそう）をスタートし、「五山送り火」で有名な大文字山、桜や紅葉が美しい哲学の道を進みます。

歩いて訪れる哲学の道も人気ですが、人力車に乗って訪れる哲学の道は高い目線で普段とは違った風景が味わえます。風も気持ちよく、ワンランク上の観光が楽しめるはずです。

 

京都で人力車をより一層楽しむためのポイント

見逃せない観光スポットがたくさんある京都では、人力車を活用すれば押さえておくべき観光スポットが効率的に楽しめます。より一層京都観光を楽しむなら、普段とは違った京都観光をしたいなら、以下でご紹介する3つのポイントを押さえておきましょう。

 

着物をレンタルする

人力車を京都で楽しむためにまずおすすめしたいのが、着物をレンタルしておくことです。人力車で歴史ある古都京都を回るだけでも非日常感がありますが、着物を着ていればさらに京都らしい雰囲気を満喫できます。

また、人力車は慣れない着物を着て観光するのに適した乗り物です。着なれない着物と草履で長時間歩いていると、疲れやすいばかりか着物が着崩れやすく、着崩れた場合は対処ができないこともあるでしょう。人力車を利用すれば座ったままで移動できるので、レンタルした着物を着て快適に観光ができるでしょう。

また寒さや暑さ・天候が心配な方もいらっしゃるでしょう。

夏に人力車に乗ると屋根で日差しが遮られ、移動のたびに風が吹くので比較的快適に過ごす事ができます。

冬は、車上にひざ掛けが用意されていたりシートを温めたり、幌をかけて風を除けしてくれたりと工夫が凝らされているので安心です。

また雨の日は車に屋根が付いている他、雨用のひざ掛けも準備されているので、荒天でない限り、基本的は雨や雪の日でも人力車に乗ることができます。

 

俥夫さんと会話を楽しむ

人力車を引く俥夫さんは、その土地やエリアに詳しいガイドさんでもあります。人力車を引いてもらいながら、普通の観光ガイドやガイドブックにはない情報や歴史、その土地にまつわる豆知識、おいしいご飯屋さんやおすすめのカフェ情報等も楽しくお話し してくれます。

場合によっては、人力車を一度置いて俥夫さんが案内してくれたり、こちらの疑問やおすすめスポットなどを質問すれば教えてもらえたりすることもあるので、観光をしながら俥夫さんとのコミュニケーションを楽しんでみましょう。ただ歩くだけでは知ることのなかった京都について深く知ることができ、京都旅行がより一層思い出深いものになります。

 

写真撮影も忘れずに

着物を着て人力車に乗ったなら、記念写真の撮影も忘れずに行うのもポイントです。京都でしか撮ることのできない非日常感のあるレトロな写真が撮れるので、旅の思い出を残せます。

写真撮影は、俥夫さんにお願いすれば観光スポットで人力車に乗った姿を撮ってもらえます。俥夫さんは日々のお客様対応で写真撮影に慣れており、写真の腕前も高い方が多いようです。

俥夫さんによっては、スマートフォンで撮影した写真の画像編集をしてくれる場合もあります。人力車に乗りながら、京都の美しい風景をバックにしたフォトジェニックな写真が撮れるでしょう。

 

まとめ

歴史に登場する観光スポットが多数立地している京都は、自力で回るのが難しいこともあります。エリアごとに人力車を利用すれば、効率的で充実した観光が楽しめるでしょう。また着物を着て人力車に乗れば、より京都らしい和の雰囲気を味わいながら、旅の思い出になる写真も撮影できるのでおすすめです。

京都を観光する際は、今回ご紹介した情報を参考に、人力車を活用してみてはいかがでしょうか。

 

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