京都で着物を着て観光する際に「雨が降ったらどこを観光するのがいいだろう」「雨でも着物を着ても大丈夫かな」と、悩む方もいるのではないでしょうか。せっかくお出かけするなら、雨の日でも思う存分観光を楽しみたいものです。

 

本記事では雨の日でも楽しめる、京都のおすすめ観光スポットを7つ紹介します。天候に左右されず、着物を着て思いっきり京都観光を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

雨の日でも着物で楽しめる京都の観光スポット7選

 

「京都観光の日が雨だったら、出かける日を変更した方がいいのかも……」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし京都には、雨だからこそいつもとは違った景観が楽しめるスポットもたくさんあります。

 

ここからは、雨の日でも着物で楽しめる京都の観光スポットを7つ紹介します。
 

大迫力の千手観音像が見られる「三十三間堂（蓮華王院）」

 
蓮華王院（れんげおういん）の本堂は、三十三間堂（さんじゅうさんげんどう）と呼ばれています。建物に33本の柱が使われているため、その通称がつきました。三十三間堂はすぐに本堂の中に入れるため、雨の日にもおすすめです。
 

この寺院のみどころは、像高が3メートルほどある「中尊」という千手観音坐像と、その周りに並ぶ1000体の千体千手観音立像です。広々とした空間の中に並ぶ像は大迫力で、見応えがあります。

 

鮮やかな朱色の千本鳥居がある「伏見稲荷大社」

 

伏見稲荷大社（ふしみいなりたいしゃ）は、観光スポットとして人気の高いお寺です。
境内にある千本鳥居は鮮やかな朱色で、雨の日でもきれいに写真映えします。晴れた日の雰囲気とは一味違った趣のある写真を、記念に残せるでしょう。
伏見稲荷大社の境内の参道は歩きやすく整備されており、砂利の部分も飛び散らないように加工されているので多少の雨なら気にならないでしょう。
内拝殿（ないはいでん）は屋根が突き出ているので、参拝中に雨にぬれるということもありません。
 

日本の美が感じられる「銀閣寺」

 

銀閣寺は、正式名称を「東山慈照寺」と言います。簡素でありながら深い味わいのある建物が魅力で、日本の美が感じられるスポットです。雨の日は特に、“侘び寂び” を体現した銀閣寺特有の落ち着いた雰囲気を味わえるでしょう。

 

銀閣寺の周りには、白砂が砂盛りされた向月台（こうげつだい）や波紋を表現した銀沙灘（ぎんしゃだん）があります。灰色の空に映える白砂は、見る場所によって異なる景色が楽しめます。訪れた際には、銀閣寺の周りをぜひ歩いて一周してみてください。

 

枯山水庭園で有名な「龍安寺」

 

龍安寺は、枯山水庭園が有名なお寺です。庭園は東西25メートル、南北10メートルほどの長方形をしており、三方が塀で囲まれています。
 

一見シンプルな庭園ですが、石庭は高低差を作って排水に考慮するなど、さまざまな工夫が施されています。風情はもちろん、園庭の設計に想像を膨らませながら楽しむのもおすすめです。室内から見られるため、雨でも濡れずにゆっくりと鑑賞できます。雨をしっとりと含んだ石庭のコケが艶やかに光りゆったりとした気持ちにさせてくれることでしょう。

 

境内で美しい池が眺められる「天龍寺」

 

天龍寺は、嵯峨嵐山にある寺院です。曹源池庭園が有名で、美しい景観が楽しめます。

曹源池庭園は建物の拝観付きで入場すれば、建物内から眺められます。雨にけぶる嵐山は雄大でとても美しく、大方丈から見る雨の曹源池庭園は普段とは違った印象を受けるでしょう。

 

雨の中でも緑が映える「竹の寺 地蔵院」

 

地蔵院は、阪急上桂駅から徒歩12分ほどの場所にある寺院です。境内に数多くの竹が植えられているのが特徴で、「竹の寺」とも呼ばれています。
 

初夏の新緑や秋の紅葉など、四季折々で雰囲気が変わります。晴れた日に心地よい木漏れ日を感じるのも魅力的ですが、雨の日に竹の葉から滴る水や美しい緑は特におすすめです。
 

天候に関係なく楽しめる「京都水族館」

 

「天候の心配をしたくない！」という方には、京都水族館がおすすめです。水槽で気ままに過ごす生き物を見て回るだけでなく、ご飯をあげている様子が見学できたり、生き物の体調を確認する体験プログラムがあったりと、イベントもたくさんあります。

 

撮影スポットとしてもおすすめで、クラゲの水槽や館内で一番大きな水槽を背に撮る写真は幻想的で、きっと思い出に残る一枚になるでしょう。

 

雨の日に着物で京都の観光スポットを楽しむためのポイント

 

雨の日に着物を着て観光となると、「着物が濡れたらどうしよう」「汚れた時にはどう対応したらいいのだろう」など、不安を覚えている方もいるのではないでしょうか。充実した時間を過ごすためにも、事前に大切なポイントを押さえておきましょう。

 

ここからは、雨の日に着物で京都の観光スポットを楽しむためのポイントを紹介します。

 

●傘を準備しておく

着物を着たからと言って、必ずしも和傘を準備する必要はありません。
普段から使っている傘をさすことも全く問題ありません。
雨が心配だなと感じられる場合は、バッグに折り畳み傘を入れておくと安心でしょう。
また傘の色と着物を合わせるコーディネートもこなれた着姿になるでしょう。

 

●足元を草履からブーツに変更してみる

雨の日はどうしても足元が心配ですよね。
草履で歩いて足袋が濡れてしまうと足元が冷える可能性もあります。
そんな時は、草履ではなくブーツを着用することもおすすめです。
京越では9月～6月はブーツレンタルも行っていますので、雨が降ってしまった際はブーツをコーディネートに入れてみるのも素敵ですね。
 
●雨に濡れないよう所作に気を付ける
 

タクシーを利用する場合は、着物が車体に付かないよう注意が必要です。車体が雨や泥で汚れているため、気付かないうちに着物が汚れてしまう可能性があります。

 

着物の場合、通常はお尻から乗り込みますが、雨の日は頭から乗り込むのがおすすめです。裾が車体に触れにくくなり、汚れを防げます。
また傘を差すときは、腕を上げすぎないよう注意しましょう。着崩れの原因となるのはもちろん、肌着が見えてしまうと美しさが欠けてしまいます。着物を着ているときは上品でゆったりとした所作を意識しましょう。

 

まとめ

 
本記事では、雨の日でも楽しめる京都の観光スポットと雨の日に着物を着る場合のポイントをご紹介しました。

 

雨の日には、晴れた日には見られない景色や雰囲気を感じられるという魅力があります。お出かけの日が雨予報でも、工夫を凝らせば充実した時間が過ごせるでしょう。さらに着物を着れば、落ち着きのある京都の雰囲気をより堪能できます。雨の京都をぜひ一度、訪れてみてください。

 

 

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